デンマークの教育制度・ペダゴーなどについて

1年間の研究生活と生活体験から、同国の社会事情・教育事情を報告します。

世界で最も幸福度が高いといわれるデンマークは、福祉大国であるとともに教育大国です。ここではその教育制度の概要と主に幼児教育の担い手であるペダゴー(社会生活支援士)の働きを同国での留学期間の生活を通して紹介します。

自分のペースに合わせてゆっくりと学ぶ教育体系です。

デンマークの義務教育期間は、10年間です。特に、国民学校(日本の小中学校に該当)に設けられている0年生が大きな特徴です。また義務教育ではありませんが、国民学校修了後に10年生も設置されています。ともに充実した社会生活を送るための期間です。

保育者の豊かな感性を養成することが、子どもの感性を育成することにつながるという教育方針が貫かれています。

デンマークの保育者であるペダゴー(pædagog)の養成機関におけるカリキュラムの内容や特徴などともに、北欧を中心に実践されている｢森(自然)の幼稚園｣の保育内容から野外教育の位置づけについて報告します。